どうもmanabu-fitnessです。
今日は筋トレ前や筋トレ中にエナジードリンクは必要か?という話です。
たまにエナジードリンクを飲みながらトレーニングしている人を見かけます。
プレワークアウト(トレーニング効果を高めてくれるサプリ)的な意味合いで飲んでいると思いますが果たしてそれが有効なのかどうか。
結論からいうと「プレワークアウト目的でエナジードリンクを飲む必要性はない」。
なぜ必要ないかについてNutritionFacts.orgからの情報と、僕個人の意見を含めて説明したいと思います。
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エナジードリンクが体に及ぼす影響
エナジードリンクは種類も豊富で500種類以上のエナジードリンクが存在しています。
その中でも人気の、レッドブルで様々な研究が行われています。
エナジードリンクを摂取することで、体に様々な影響を与えます。
エナジードリンクによる血圧の上昇
NutritionFacts.orgの情報によりますと、レッドブルを摂取すると90分以内に
収縮期血圧・拡張期血圧ともに3~4ポイントの血圧上昇がみられました。
他のドリンクでも同様に3~4ポイントの血圧上昇がみられました。
3~4ポイントってピンとこないですよね。
こういえばイメージしやすいと思います。
脳卒中で死亡するリスクが20%上昇
心臓発作で死亡するリスクが12%上昇
しかし、一時的に血圧上昇しただけでこれらの疾患のリスクが上がるわけではありません。
あくまで3~4ポイント上昇した状態が持続した場合の話です。
では、レッドブルが24時間血圧に及ぼす影響を検証した場合どうなるか。
レッドブルに含まれるカフェインの量は、コーヒーに含まれるカフェインの量より低いです。
次のような実験を行いました。
参加者にレッドブルの小缶4本、またはコーヒー4杯を与え、1日の血圧を測定しました。
カフェインはどちらも同じ量ですが、レッドブルを与えたほうが平均血圧が5ポイント有意に上昇しました。
このことから、エナジードリンクに含まれるカフェイン以外の成分により血圧上昇が引き起こされたと考えられます。
タウリンやその他の添加成分の組み合わせによるのでしょうか。
不整脈のリスク
エナジードリンクの大量摂取や、短時間での過剰摂取は不整脈のリスクを上昇させます。
エナジードリンクを7~8本を飲んだ後、または3本立て続けに飲んだ若者が心停止を起こしているケースがあります。
エナジードリンクにより2000人に約1人でおこるQT延長症候群を起こす可能性があります。
QT延長症候群は突然死を引き起こす可能性がある不整脈です。
安全上の問題はあるが、果たしてエナジードリンクを利点はあるのか?
残念ながら有益な効果を裏付ける証拠、エビテンスがほとんどありません。
エナジードリンクは元々、運動するような人々へ向けて販売されました。
大学生運動選手の80%が飲んでいるというデータもあります。
25マイルの模擬ロードレースを行った実験では、レッドブルを飲んだ人、カフェイン入り砂糖水を摂取した人で比較をしました。
しかし、エナジードリンクを飲んだからと言って、運動能力向上やパフォーマンス向上の可能性を見つけることはできませんでした。
それどころかレッドブルを摂取したグループは、大きな炎症関連反応を促したと示唆されました。
持久系のスポーツだけではなく、筋力トレーニングでも効果はありませんでした。
カフェインはプレワークアウトとして有効
エナジードリンクに含まれるカフェインには、覚醒作用・集中力の維持・脂肪燃焼作用などの作用があります。
このことから、カフェインを筋トレ前に摂取することはパフォーマンス向上につながると考えられます。
だからといって、エナジードリンクからカフェインを摂取するメリットは、今までの説明からほぼないものとなります。
個人的には、筋トレ前にエナジードリンクではなくコーヒーか紅茶を1杯飲むことをおすすめします。
まとめ
トレーニングとエナジードリンクの関係といった観点からすると、トレーニング前にエナジードリンクを飲む必要性はほぼないものとなりました。
でもエナジードリンクっておいしいですよね。
過剰摂取にならない範囲で飲むのにはなんら問題ないかと思います。
何事も適度が大切ですね。
以上manabu-fitnessでした。